7月23日(木)、24日(金)の2日間、探究科学科1年の80名が生物班、地学班、歴史班、地理班の4班に分かれ、立山で実習を行いました。台風11号の影響で残念ながら2日間とも激しい雨の中での活動でしたが、生徒たちは過酷な状況の中での実習を楽しみました。

1日目

【生物班】

生物班写真 雨にもめげず、予定通り美女平・ブナ坂、弥陀ヶ原で植物観察を行いました。ブナ坂ではブナの更新について調べ、環境への適応に注目して調査しました。弥陀ヶ原では、細胞1つ当たりのゲノムサイズが最大の種であるキヌガサソウを観察しました。

【地学班】

地学班写真 残念ながら常願寺川左岸での化石観察はできませんでしたが、高岡高校から室堂までの7か所で、高度による気圧変化を観測することはできました。沸点から気圧を求め、さらに気圧と高度の関係について実感することができました。

【歴史班】

地理班写真 立山博物館で、立山の自然と歴史について学びました。立山曼荼羅について学芸員から詳しい解説を聞き、立山曼荼羅に描かれている立山開山伝説や地獄の世界、女性にとっての立山信仰などについて1時間半にわたり質問をしました。

【地理班】

立山実習2日目写真1 小水力発電所で富山市職員から小水力発電の効果について説明を聞きました。その後、北陸電力の新中地山発電所で水力発電の現場を見学し、普段はなかなか見学できない有峰ダムの中に入らせてもらうという貴重な体験をしました。

 

 

4班とも、立山有料道路が降雨による通行止めになる前に「国民宿舎 天望立山荘」に無事到着。夜の天体観測はできませんでしたが、プロジェクターを通して、夏の大三角形についての講義を聞きました。

2日目

立山実習写真5 雨は降りやまず、立山カルデラの見学は断念し、自然観察のため室堂に直行しました。16班に分かれ、どの班が一番たくさん高山植物を見つけられるかを競いました。みくりが池周辺を回り、チングルマやイワイチョウ等を見つけ、デジタルカメラで撮影しました。

帰りの美女平駅で植物チェックの結果発表があり、地学2班が見事優勝しました。ここで天気も回復し、ようやく山並みを見ることができました。学校に着くと気温は35度もあり、立山との気温差
に驚き、実習の終わりを実感しました。

立山実習2日目写真3立山実習2日目写真2