【探究科学科1年生】 「能登半島地震被災地の課題を探る ~氷見・伏木地区 フィールドワークを通して~」

12月9日(火)総合的な探究の時間を使って、人文実習を行いました。

【12月9日(火) フィールドワーク当日】

探究科学科1年の2年次人文社会科学科希望者は、12月9日(火)午後、氷見線を利用して、被災地 伏木・氷見のフィールドワークを行いました。晴天にも恵まれ、充実した活動をすることができました。

伏木班は、まず、伏木コミュニティセンターで、能登半島地震の伏木地区への影響について、高岡市役所都市創造部震災復旧推進課の方から説明をしていただきました。その後、班別に、観光ボランティアをしている方や、震災の被害が大きかったお店や寺院を訪れ、お話を伺いました。

高岡市役所の方から伏木の被災状況や復旧復興状況について説明を受けた(伏木コミュニティセンターにて)

観光ボランティアの方から、震災後の観光の様子等を伺った (勝興寺内 会議室にて)

氷見班は、五班に分かれ、ひみ番屋街や氷見漁港、髙澤酒造、氷見市役所等を訪問しました。その後、番屋街に集合し、北大町や中央商店街等を歩きながら被災当時の様子と現在の様子を聞かせていただきました。

街歩きに出発するにあたり、氷見の被災状況や復旧復興状況、地形について説明を受けた(番屋街にて)

すでに解体が終わった建物の跡地にて、氷見市内の公費解体状況について説明を受けた(北大町周辺にて)

【12月10日(水) フィールドワークふり返り】

翌12月10日(水)は、前日のフィールドワークを受けて、現段階で私たちが取り組みたい探究課題を設定する活動をしました。

まず、個人で昨日のフィールドワークを振り返り、その後、班員で共有しました。そして、同じ地区を回った他の班の活動を聞き、地区としての情報を共有しました。さらに、他地区の様子も聞き、伏木地区と氷見地区の共通点や相違点を考えました。

最後に、班ごとに、自分たちが取り組みたい探究課題を考え、発表しました。「行政と地域住民の復旧・復興に対する認識の違いをどのように埋めていけばよいか」や「氷見や伏木など能登以外の被災地が認識されておらず、これをどのように発信し、地元を盛り上げていけばよいか」など、各班それぞれの課題が提示されました。

発表を聞いた教員から、「その課題に対し、誰がどのように関わるのか」また「自分は何をするのか」「理想の形はどのようなものなのか」などの視点を入れて考え直すと、さらによい課題になるのではないかなどのアドバイスをもらいました。課題に対して自分はどう向き合うのか、地域とどのように関わっていくのかなど、地域のリーダーのあり方についても、深く考える機会となりました。

探究科学科としての探究活動は、今始まったばかりです。生徒の皆さんのこれからの頑張りに期待しています。