7月18日(月・祝)、19日(火)の2日間、探究科学科1年の78名が生物班、地学班、歴史班、地理班の4班に分かれ、立山実習を行いました。1日目は霧雨の中の班活動でしたが、室堂に近づくにつれ雲が晴れ、雄山がくっきり見られる天候となりました。2日目は晴天のもと、室堂山登山や高山植物観察を行いました。顔が真っ赤になる強い日差しでしたが、心身ともに充実した実習となりました。

1日目

【生物班】

立山実習写真1美女平、ブナ坂、大観台、弥陀ヶ原で、優占する樹木の胸高直径と樹高の計測および出現する植物の種類の記録を行いました。標高によって生育する樹木の種類と森林タイプが変化することや、樹種を区別する観点を知ることで個々の植物間で数多くの違いがあることを学びました。直径1mを超える巨木が倒れている様子や、風雪にさらされて一方向に葉が偏る姿などを目の当たりにし、自然の営みのスケールの大きさを実感しました。

【地学班】

立山実習写真2車中から呉羽山断層や扇状地などの河川地形を観察し、常願寺川沿いで大転石の観察と大きさの測定をしました。大川寺の地層が露出しているところでは、汗だくになって音川層の化石を採集しました。立山砂防カルデラ博物館ではカルデラと砂防について学びました。また、高岡高校から室堂までの7か所で、高度による沸点変化と密閉気体の体積変化を計測しました。

 

【歴史班】

立山実習写真3立山博物館で、立山の自然と歴史を学び、遥望館で布橋灌頂会の疑似体験しました。その後、立山曼荼羅について詳しい解説を聞き、立山曼荼羅に描かれている立山開山縁起や立山信仰、八大地獄、大道世界などについて学びました。アルペンルートでは、美女杉、餓鬼の田、鏡石など立山曼荼羅に描かれている世界を実際に見学し、立山信仰についての理解をさらに深めました。

【地理班】

立山実習写真4クリーンセンターの展望台から常願寺川を一望したあと、東町・東新町、常西公園小水力発電所に行き、富山市環境政策課の方から説明を受け小水力発電の可能性に迫りました。午後からは北陸電力常願寺電力部に移動し、富山の水力発電と有峰ダムの効用についての説明を受け、また、ダム湖の中に入れていただくなど貴重な体験をしました。

 

4班とも、「室堂山荘」に無事到着。天体観測はあいにくの曇り空のため、室内のスクリーンで夏の星座について学びました。その後、雲の切れ間があり、少しだけ天体観測をすることができ、立山の夜空を楽しみました。

2日目

朝からまぶしいほどの快晴となりました。室堂山に登り、カルデラを見ながら形成過程について学びました。遠くには槍ヶ岳、穂高岳、白山が見え、山をバックに写真を撮りあいました。その後、室道周辺で高山植物の自然観察を行いました。16班に分かれ、どの班が一番たくさん高山植物を見つけられるかを競いました。みくりが池周辺を回り、チングルマやイワイチョウ等を見つけ、デジタルカメラで撮影しました。

立山実習写真5