sgh28-21-01平成281217日(土)、富山高校、富山中部高校、高岡高校の三校による課題研究発表会が、富山県高岡文化ホールで開催されました。発表者の探究科学科2年生240人をはじめ、三校の探究科学科1年や教職員、保護者、県内の高校生、全国からの見学者など900名以上の参加があり、ポスターセッション会場は身動きが取れないほどの盛況ぶりでした。

sgh28-21-02開会式では、三校代表班が発表しました。富山高校は「太宰のメッセージ~『走れメロス』の主題に迫る~」、富山中部高校は「ガンガンガンマ~式の名は。~」、高岡高校は「SNSが高校生の言語活動に与える影響についての考察」についてそれぞれプレゼンテーションを行いました。質疑応答では、研究の疑問点を指摘しあい、質の高いやり取りが行われました。

その後、午前、午後にわたり、ポスターセッションが行われました。ポスターセッションでは1年間の研究内容を3分間で発表したあと、参加者と質疑応答を行い、研究内容をより深く説明しました。高校生だけでなく一般の方からも研究手法について鋭い質問がありました。発表者にとって研究を深化させるための大きな刺激になっていました。

sgh28-21-03閉会式では、各校生徒による感想発表のあと、高岡南高校の林誠一校長から「科学的に考え,表現すること」と題して講演をいただきました。生徒への質問を交えながら、これからの大学入試や社会人にとっての必要なスキルについて分かりやすく話していただきました。

三校課題研究発表会は今年で6回目。来年の課題研究発表会では1年生が先輩の研究を参考に、自ら課題を設定し、探究してくれることを期待しています。

<生徒の感想>

  • sgh28-21-04発表会が終わりホッとしたと共に、一生懸命取り組んできたものが終わってしまった喪失感もあります。課題研究で得たあきらめない力、発想力、プレゼンテーション力をさらに磨き、今後の生活に活かしていきます。(2年)
  • 1年のTKRで基礎を学び、2年で課題研究を行い、今日の発表までアッという間でした。「キュリーエンジン」は課題研究の前例もなく、装置の製作、実験、改良の繰り返しでしたが、とにかく考えて考えて行いました。おかげでアクシデントにも対応する力が付きました。(2年)
  • 自分の知識の浅はかさを痛感しました。どの発表も聞き手を意識しながら理解を促してくださったので、一生懸命に聞きました。1年後は先輩方の発表を参考に、化学の研究をしていきたいです。(1年)
  • 必ず質問をするつもりでポスターセッションに参加すると、集中して聴くことができ、また自分が何に興味をもっているのかも分かりました。三校の中で高岡高校の良さは「現代社会の問題を解決する」ことを中心にしている点だと思います。(1年)