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日常に潜む仕組みについて議論

平成29721()SGH事業の一環として「『高志の国文学館』訪問研修」があり、2年人文社会科学科の35名が参加しました。

開講式の後、まず、三津島事業課長から施設の概要説明と探究活動についてのミニ講義がありました。駐車場の写真やコンビニショップの陳列方法など身近なところから、問題を発見したり実生活に潜む仕組みを解明したりして、生活を改善していく力が探究力であることを学びました。続いて、常設展「ふるさと文学の蔵」を観覧し、「富山ゆかりの作家クイズ」を解きながら、作家やその作品、万葉集などのふるさと文学に触れました。

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富山ゆかりの作家クイズに挑戦

午後は、生田事業部長(世田谷美術館元学芸部長、絵本学会理事)による、「絵本を読んでみよう!」と題したワークショップを体験しました。3冊の絵本を2班ずつで担当し、読み聞かせをした後、「作家は絵(イラスト)やことば(テキスト)にどのような工夫をして主題(テーマ)を表現しているか」をグループで討議し、発表用ポスターにまとめました。最後に、それぞれの絵本の読み聞かせをした後、各班が討議内容を発表してワークショップを締めくくりました。

<生徒の感想より>

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    文字のない絵本を読む

    この研修によって、普段何気なく過ごしている日常の様々な場面に「なぜ?」と思われることがたくさんあることに気づかされた。

  • 事実は虚構を通して真実になる。では真実とは何か。これからいろいろなことを勉強したりたくさんの作品を読んだりして、考えていきたい。
  • 幼い頃無意識に楽しんでいた絵本を、その表現方法の工夫や作者の意図を意識して読むことにより、絵本の魅力を再発見することができた。
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    討議の成果を発表

    この研修を受けるまで、絵本に関する研究があることすら知らなかった。将来大学で学んでみたいという思いが芽生えた。

  • 富山にゆかりのある作家や人物について知識を深めることができた。偉業を成し遂げた人々について知ることで、ふるさとへの誇りを深めることができた。