平成291221()、富山国際会議場にて、「環日本海環境協力シンポジウム」が開催され、2年探究科学科NOWPAP4名が課題研究“Save Our Ocean!”を発表しました。

シンポジウム写真1

英語と日本語の両方で発表

本校NOWPAP班は、3年前から環日本海地域における海洋環境保全について調査研究しています。これまで、環日本海諸国(日中韓露)の海洋環境保全の取組みの調査や、県内の人々・本校生の意識調査、マイクロプラスチックの危険性の調査を行ってきました。また、県内の海岸清掃に参加して地域の人々と交流を深めて色々教えてもらい、それを活かして校内で海岸清掃活動の企画・運営をしてきました。

今回は、マイクロプラスチックの危険性と、本校における海洋環境保全の啓発活動に関する取組みについて発表しました。発表を聞いたシンポジウム運営担当の県職員の方から、「啓発活動の効果を高めるための方法論のロジカルな選定と評価は、県の事業を考える際にも参考になる。」と評価していただきました。

シンポジウムは、石井富山県知事の挨拶に始まり、国際協力活動に関する基調講演、各国地域活動センターからの取組み報告、富山大学大学院 張勁(ちょうけい)教授の講演などが、英語・日本語の同時通訳で行われ、海洋環境問題について広く、深く考えさせるものでした。発表した生徒・観覧した生徒ともに、たくさんの学びや気付きがあったようです。

<発表した探究科学科2年生の感想より>

  • シンポジウム写真2

    発表した2年生 & 観覧した1年生

    環日本海の4カ国(日中韓露)が同じ方向を向いて協力していることを身を持って感じた。

  • 今までWebや本で調べてきたことを専門家から直接聞くことができ、自分たちの調査の裏付けが取れて安心した。
  • 海洋環境問題に国境はなく、国際的な協力も大事だが個人の身近な取組みが大事で、だからこそ人々の意識を変えていく自分たちの実践は意味があると思った。

<観覧した探究科学科1年生の感想より>

  • 海洋環境について、マイクロプラスチック、富栄養化、石油流出事故など、様々な問題があることを知った。
  • 海洋環境問題というと、海をどうするかに目を向けがちだが、原因を突きつめていくと人間活動と密接に結びついていると分かった。
環日本海環境協力シンポジウムとは?

富山県で開催された第22NOWPAP政府間会合にあわせ、富山県と公益財団法人環日本海環境センターが主催した国際環境協力に関するシンポジウム。国連環境計画(UNEP)、北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)、(公財)環日本海環境協力センター(NPEC)や富山県が行っている海洋環境保全に関する国際環境協力の様々な取組みを広く県民に紹介するもの。