代表発表家庭科班の発表の様子

令和31219日(日)、探究科学科のある富山高校、富山中部高校、本校の三校による課題研究発表会が、富山県高岡文化ホールで開催されました。新型コロナウイルス感染症対策のため、三校の探究科学科1・2年生と教職員のみの参加となりましたが、例年に劣らず、熱気あふれる発表会となりました。

開会式では、三校の代表班がステージ上で発表しました。富山高校は物理班が「ストローの上に人が乗れるって本当ですか?!」を実演を交えて、富山中部高校は化学班が「彩色研Bi ~ビスマスの色、制御します。~」を、本校は家庭科班が「家庭内改革 ~私たちのミライ予想図~」をテーマに、それぞれプレゼンテーションを行いました。その後の質疑応答では、研究方法や研究内容に対して、科学的研究としての妥当性を確認する質問が多く出されました。

生物班の発表「メダカで見るマイクロプラスティック被害の実態」

昼食を挟んで計2回、56班が交代でポスターセッションを行いました。大学の先生や他校の先生からだけではなく、高校生同士でも鋭い質問が飛び交い、新たな気づきや刺激を得る貴重な機会となりました。

閉会式では、まず、各校代表生徒による感想発表がありました。課題研究の意義や、コロナ禍においても課題研究が実施できたことや共に高め合える仲間の存在への感謝などが述べられました。最後に、理系分野は富山大学工学部の笹木亮教授、文系分野は富山大学人文学部の森賀一惠教授から講評をいただきました。

地歴班の発表「日露戦争と富山」

本年度は本校が事務局校となっており、前日の準備や当日の片付け、開・閉会式の司会進行など、本校生徒が中心となって会の運営にあたり、成功裏に終えることができました。

<生徒の感想>

  • 英語1班の発表(英語)
    「Alice’s mental growth and its causes ~How did Alice “grow”?~」

    各校代表班発表後の質疑応答で、多くの人が積極的に発言していて、圧倒された。自分もそのような探究の姿勢を身につけたいと思った。(1年)

  • 歴史の背景や数学の公式など普段の授業で習ったことが発表の中で使われていて、探究活動においても日々の学習が重要だということがわかった。(1年)
  • 実験が仮説通りにならなかった時にその原因を突き止めて次の新しい実験に活用するなど、分析力がすごいと思った。(1年)
  • 研究の内容も大事だが、熱意を持って、聴衆を意識してわかりやすく発表することも大切だと思った。自分が行ってきた研究に誇りを持って堂々と発表できるように、この一年頑張りたい。(1年)
  • 昨年よりも研究内容を理解できるものが多く、成長を感じた。また、研究内容について他校の生徒と議論することができ、積極的に参加することができた。(2年)
  • 時事的な話題と関連づけると関心を惹きやすく、そこから多方面に展開できることに気づいた。人文系のテーマは主観的になりがちだが、物事を客観的に捉え論理的に組み立てることを意識することが重要だと思った。(2年)
  • 聴衆をよく見て、間をとったりユーモアを交えたりしている発表は、とても楽しく聞きやすかった。用語の定義や研究の範囲を明確にしておくと、研究内容が伝わりやすい。もっとわかりやすい説明ができないかもう一度検討し直して、校内発表会に臨みたい。(2年)